今回はHITOKUCHIで販売しているコーヒーバッグについて。コーヒーの抽出は調理であると理解すると、自分の好きな濃さに調整するコーヒーバッグの新たなたのしさを発見できます。
コーヒーの抽出は調理である
よくコーヒーが出来上がるまでの各要素が味に占める割合は、生豆70%:焙煎20%:抽出10%と言われるほど、上質な生豆が味を左右します。
しかし美味しいコーヒーを飲むためには生豆のままではダメで、焙煎・抽出という「調理」が必要です。
もちろん抽出が味に占める割合は10%しかありませんので、シンプルにコーヒーバッグにお湯を注ぐだけでもおいしいコーヒーを飲むことができます。
しかし焙煎と抽出は「調理」ですので、工夫次第でおいしい材料をよりおいしく楽しむことが可能です。たとえばおいしい和牛を買ってきたとして、フライパンで普通に焼くだけでもおいしいですが、好みの焼き加減に調理された和牛は最高においしく感じます。
ご自宅で行うコーヒーの抽出も調理であると考えると一気にハードルが上がるような気がするかもしれません。しかし、下記でご紹介する方法で、特段難しいことをしなくてもコーヒーバッグを自分の好きな濃さに調整することができます。
おいしさに正解はありません。濃さを自由に調整して、あくまで「自分の好きな味」を見つけて、その味に抽出できればそれで十分コーヒータイムをたのしめます。
コーヒーバッグのメカニズムを理解しておいしく調理する
コーヒーバッグはコーヒーの粉を一定時間お湯に漬け込む浸漬式と呼ばれる抽出方法の分類に入ります。逆にカフェなどでよく見るハンドドリップは透過式と呼ばれる、お湯をどんどん通していく方法です。
コーヒーがお湯に抽出される原理は、浸透圧です。みなさん理科の授業で学んだあれです。浸透圧を簡単に説明すると、濃度が違う同じ液体があった時に、液体の中に溶けた物質は濃度の高い方から低い方へ移動する、という原理です。
コーヒーの場合、当然最初のお湯はコーヒー成分が全く無いので濃度ゼロです。コーヒーバッグにお湯を注ぐと、粉からコーヒー成分がお湯に移り、粉に触れた部分のお湯から濃くなっていきます。
この時、コーヒーバッグの中心にある粉はバッグの外側付近にある粉よりもお湯に触れる面積が少ないため、お湯に溶け出る成分も少なくなります。ですので、この中心部分の粉にお湯を当ててあげるだけでコーヒー成分を濃くすることができます。
2分間お湯に漬けて飲んでみて、もし薄いなと感じたら下記の動画のようにスプーンでコーヒバッグをぐりぐりしてあげると、中心部分の粉までお湯が通り濃い目にコーヒーを淹れることができます。ぐりぐりする回数を調整して、お好みの濃さと味を見つけてみてください。
いかがでしたでしょうか。お手軽にコーヒーを淹れられるコーヒーバッグを調理器具として捉えると、濃さを調整して自分の好きな味を探るたのしさを発見することができます。
HITOKUCHIではチョコレートとそれに合うコーヒーバッグのセットを販売しております。アーモンドとピーカンナッツとコーヒーが合わさることでコクとうま味が増すように素材と製法をこだわりましたので、とてもおいしいコーヒータイムを楽しめます。
ぜひ一度お試しください。